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4月22日の出産
4月22日朝の出産!!
このところの息子は、出産のタイミングを良く見極めるようになり、放牧場から前日の木曜日に産室に引っ越してきました。お腹はたれて、おっぱいはパンパン見た目ではすぐにも出産ではないかと思えるくらいでした。何時ものように、放牧場から、悠然と道路を歩いて産室に入りました。夕方、息子はおっぱいに触り、まだ出てこないから、まだかな?といっていました。しかし、次の日、金曜日の朝、6時半頃、仕事にでて、一番に見に行きますと、まさに産む瞬間で、見ている私の目の前で、1匹目を産み落としました!!
小さな、小さな命、懸命におっぱいに向かい、頑張る姿に感動してしまいます。何度も何度もその瞬間を見ていますが、何度見ても感動します。1匹目を産んでその次がなかなかでてきません。母はその後ぐっすり寝込んでいます。夜、産気が来て、産室の床にたくさん入れていた、落ち葉と、干草を、柔らかくかんで、しっかりとベットを作っていました。
その中で、グーグーといびきを掻いています。その日は丁度、長崎のフランス料理のレストランのシェフさんが見学にきたいと連絡が入っていました。その時間を待つように、10時半頃から、次々に生み始めました。夕方2時頃まで、15匹が生まれました!
ところが、母豚は、本当は母豚候補生ではなく、肉豚でしたが、養豚をスタートした頃まだまだ勉強不足で、オス豚と6ヶ月まで一緒に入れていて、いつの間にか、放牧場で交尾をしてしまっていました母です。おっぱいが13しかありません。
15匹全員元気ですが、その中に小さな、子豚が3匹います。きっとおっぱいを奪い合い、負けて、飲めなくて、元気をなくして死ぬだろうと生きると言うこと、強い命とは?と考えながら見ていました。次の日の朝、やはり、小さな命3匹は死んでいました。
体力が弱ると、母豚が起き上がり、踏まれないように逃げなくてはいけませんが、逃げきれなかったのでしょう。横たわっていました。
現在12匹元気にしていますが、その中に、おっぱいの出が悪い所を自分のおっぱいに選んだ子豚が2匹。3日目にして、もう大きさに差が付き、半分の大きさしかありません。
元気に生きられるか、心配で毎日みています。
見ていると、初乳の栄養の力をものすごく感じます。栄養の塊なのでしょう。3日目にして、プリプリと太りだしました。
母豚は、1時間ごと、ブーブーと声を出しておっぱいを飲みなさい!とサインを出します。
塊になり眠っていた仔豚はすぐに起き出して、自分のおっぱいを探します。どのおっぱいでも飲めるわけではありません。生まれて、一番に吸い付いたおっぱいが自分のおっぱいになります。匂いをつけるようです。下のおっぱいを選んだ豚は、背中に乗られて、苦しそうですが、それでも、必死でおっぱいにすがり付いています。
12匹が生きるために必死です。今朝はもう走り回りますし、じゃれあいますし、喧嘩もしています。子豚は3日間が危険な日でそれを過ぎると、後は、日に日に大きくなります。
後は、母のおっぱいで、2ヵ月半、離乳の日まで育ちます。
おっぱいって、本当にすごい!!
by ajisaishizenmura | 2011-04-24 12:30
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